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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第32章 私立リアリン学園!12時間目~アルバート~




「クロード、お待ちください」


低く鋭いジル教頭の声が響く。

職員室を出ていこうとしていたクロードが、肩をすくめ苦笑しながら振り向いた。



「なんの用だ?テスト問題なら昨日提出済みだが?」


「残念ながら、やり直しです。今回は設問形式にするようにと、あれほど通達したはずですが?」


「被服を設問式で、なんて馬鹿げてる。通常のように論文でいいじゃないか。なあ、マイン」



は?私?



「えっと、私に振られても困るんだけど」


いつのまにか左側にジル教頭、右側にクロードが立っていて………間に挟まないでほしい~~っ!



「論文では、貴方の主観で点数をつけることになるでしょう。それでは、曖昧になってしまうのでと、何度も申し上げたでしょう?」


「設問作り、点数配分、どれを取っても面倒だな」


「面倒ですって?貴方は教師ですよ?それが貴方の仕事ですし………」


「わかった、わかりましたよ、仰せの通りに致します」


これ以上は勘弁といったふうに、ジル教頭の言葉を遮る。降参だと呟きながら大げさに両手を上げている。



「お、マイン、これは、お前が作ったテストか?」


クロードが、私が持っているプリントに手を伸ばす。



「よくできているでしょう?」


私の代わりに、ジル教頭が満足気に目を細めて言う。







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