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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第27章 私立リアリン学園!~シド~ 情熱編




「死ぬ間際ってのは、好きな女の顔が思い浮かぶって言うだろ」


「………っ」



何、言ってるの?

好きな女って………。



「お、大げさだよ。ロベール先生は、傷は深いけど命には別状ないって言ってたよ」


「ああ、今はもう、死ぬ気がしねえ」


ゆっくりと首だけこちらへ向き直り、右手が差し伸べられる。



「………何?」


「来いよ」


おずおずと近づくと、急に左手首を掴まれ、引き寄せられる。

危うくシドの上に乗り上げそうになって、慌てて反対の手をシドの頭の横につき、身体を支える。



「ちょっとっ!」



見下ろすと。

すぐ真下から、シドの熱い視線を感じる。

その瞳の奥は、獰猛なのに、どこか弱々しくユラユラと揺らめいている。


こちらに伸びてきたシドの左手が、髪に触れる。



「ちゃんと乾かせ」


生乾きの私の髪を指で梳いていく。



その仕草があまりにも優しくて、くすぐったい。

頭の後ろに手を添えられ、静かに引き寄せられて―――。



お互いの鼻先が擦れ合う。

焦点が合わないくらい近い。



そして―――重なる唇。







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