第26章 私立リアリン学園!9時間目~シド~
写真を買った?
掲示板に貼られていた写真の数々を思い浮かべる―――。
おかしな想像かき立てるようなのをわざわざ選んで晒し者にしたのがシドってこと?
ジル教頭の言葉が、頭をよぎる。
『黒崎先生が犯人と思っていらっしゃるようですが、それは間違いです』
そりゃ、そう言うよね。最初からわかってたんだ。犯人は黒崎じゃなくて、シドだったって!
そうなると、ルイに相談した時のことも納得がいく。
『ジル教頭は私の話を全然聞きもしないで、黒崎じゃないって言い切ったんだよ!』私がそう言ったら、『ジル教頭が?』って聞き返して………。
『犯人探しは、しない方がいい』と、ルイは、きっぱりと言い切った。
ルイも、シドが犯人だって気づいたんだろうね。
………いや、違う、そんなんじゃない。
私は、頭を振る。
待って。
何かが、おかしい。
そもそも、シドが面白半分に、あんな写真を貼ったりなんかしない。
学園の特命で動いているのなら、シドの行動には、意味があるはず。
………っ!?
つまり………それは………。
ジル教頭が、依頼したってこと―――!?