イケメン戦国 家康三成メイン書庫(記念小説等例外有)◆R18
第18章 恋情に贈り物〈石田三成〉
数刻前の出来事を思い出し、一気に顔が真っ赤になって、躰も内側からじわりと熱くなる。
たった一夜で、その身に三成との情事を刻み付けられてしまった。
自然と昂っていく躰に自分でも驚きつつ、何とか三成から離れようとするけれど、もう手遅れだった。
三成が、を抱き締める腕に力を籠める。
「何処へ行くつもりですか?……あまり寝てないのですから、もう少しお休みになられた方がいいですよ」
「み、三成くん!……起きてたの?」
「はい。……ですが、意識がはっきりしたのは今です」
そう言うと、三成は少し目元を赤く染めながら、宝石のように美しい瞳で、真っ直ぐにを見つめる。
そして、切なげに言葉を紡いだ。
「何処にも行かないで下さい。もし、目が覚めた時に様が居なかったら……全て、夢だったのではないかと思ってしまいます」
「……夢?」
「はい。……私達は、躰だけでなく、気持ちも重ね合う事が出来た。……そう思って、いいんですよね?」
「……っ」
は、三成の言葉に息を呑んだ。
そうして、再び気持ちを伝える。
三成を想う、自分の気持ちを――……