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戦国源氏物語-イケメン戦国と源氏物語の融合-〈改訂中〉

第49章 天女と淫靡な愛をする ―信玄源氏&女三ノ宮―<R18>


「今日は宿直だから衛門の督は来られないそうよ」

女三ノ宮こと舞は届いた文を開いて呟く。

「さようでございますか。では今夜はおひとりでおやすみになられますね」

女房の言葉に「何、言ってるの」といった表情を見せる舞は言う。

「嫌ね、こういう時こそ信玄様と寝れば良いでしょ?信玄様は私と違って、浮気相手のところへ行く訳にもゆかないご身分になってしまったんだから。私が『今日一緒に寝たい』と言わないと、お一人で寝る事になってしまうでしょ」

ふふ、と檜扇で顔を隠しながら微笑む女三ノ宮の姿は、女房が顔を赤くしてしまうような色気を持ち、信玄の許に降嫁した頃のじゃじゃ馬の様子は影を潜め、落ち着いたおとなの女性と変貌していた。

さらりと何やら書いたものを小さく畳むと、舞は女房へ渡した。

「さ、これを信玄様へ持って行って。今夜は空いてますって書いたから」

女房へ文を渡すと、受け取った女房は他の者へ渡し、使いとなった者は信玄のところへ文を持って行った。





そして、夜。

帳台の中で待っていると、人の気配がし信玄が入って来た。

「信玄様、お待ちしてましたわ」

艶な笑みを浮かべ舞は言うが、既に袴の紐は解けていた。

「もう紐が解けているが…ずいぶん積極的だな」

俺が待ちきれなかったのかい?と、今すぐ装束を脱ぎますなくらいに準備の早い舞に、信玄は苦笑をするしかなかった。
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