• テキストサイズ

《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)

第24章 チョロ松END〜警部とわたし〜(※)


『ねぇ、刑事さん……』

『にゃ、にゃーちゃん! 本当にだめだから!』

何かを引きずるような音。
警部が後ろに下がったのかもしれない。

『でも、私のこと好きでしょ……?』

『にゃーちゃん!? はあんっ……触ったら……』
 

触ったら!?

チョロ松警部のバカ!

にゃーちゃんとは何もしないって言ったのに。


『刑事さん……ここ、すごい……』

『だって、にゃーちゃんがそんなことするから……』


その時、運転席の男が「くそが……!」と吐き捨て、振り向いた。

スマホを向けられる。

「え!? な、何!?」

車内にシャッター音が響いた。

男はすぐにスマホを弄り始める。

次の瞬間、受信機から聞き覚えのある着信音が聞こえてきた。


『メール……?』
にゃーちゃんの声が聞こえ、ごそごそと音がする。

『あっ……!』
驚いたような声。

『どうしたんだ……あ!』
警部も声を上げる。

『さっきの刑事さん……?』

『ゆりくん、捕まったのか!?』


今撮った写真をメールで送ったのか……。
男は黙って会話を聞いている。


『刑事さん、メールに書いてあること……まさか、本当に……!』

チョロ松警部がメールを読み上げた。

『あと、10分でこの女を殺す。殺されたくなければ、今すぐに俺たちを見つけ出して、にゃーちゃんを渡せ』


え……!?

私は男を見上げた。

男がダッシュボードを開ける。
自然と目がいく。
透明のビニル袋に入った包丁が見えた。


/ 724ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp