• テキストサイズ

《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)

第24章 チョロ松END〜警部とわたし〜(※)


「警部は、にゃーちゃんの家に泊まれて嬉しいですか?」

「そりゃ嬉しいよ! 憧れのアイドルだからね!」

「…………」

「でも、にゃーちゃんを守りたいという気持ちのほうが強いよ」

警部が穏やかに微笑む。

その『守りたい』は警察官として? ファンとして? それとも、男として……?

口まで出かかった疑問を飲み込む。
代わりに私は口を尖らせて、嫌味を言った。

「でも、警部は、部下の家に忍び込んで襲っちゃうような人ですからね」

警部は困ったように眉を下げる。

「そんなこと言わないでよ。あれはゆりくんがベッドの中で一人でしてたから……あんなの見せられたら、さすがに我慢なんてできないよ」

「…………」

「大丈夫だよ、ゆりくん。君以外とはあんなことはしないよ」

「何ですか、それ! 別に付き合っているわけじゃないのに……」

「だって、他の人とすると、ゆりくんが嫌がるから」

警部はまた静かに笑う。

「嫌がってなんか……! 別に他の人としたければどうぞ! あの日のことは忘れる約束ですし」

「でも、そう言う君が全然忘れていないだろう?」

警部が私の頭をポンポンと叩いた。

「忘れました……」

「本当に?」

優しく覗き込まれる。


/ 724ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp