第17章 近過ぎたキミ②(及川徹)⚠兄✕妹R18⚠
縋る私に
「……オレも…
オレの知らない姫凪が嫌だ…
でも、問い詰めて嫌われるのも
嫌だった…ごめん……」
徹の足は止まって
「姫凪…キミを…
取られたくないんだ…
姫凪、ちょうだい?
オレに全部。
他の誰のものにもならないで…」
欲しかった言葉が耳に届く
『当たり前だよ…
私の全部…徹のだ…よ』
何も惜しくない
誰にも渡さない
徹にだけしか
捧げないから
私の全部を
徹のモノにして…。
これから起こる事なんか
分からないけど
なんにも怖くなかった
期待が膨らんで
ドキドキも大きくなって
私の全部が
徹に染まりたいと
叫んでた
気持ちが昂ぶる私の耳に
「本当に流してくれるの?
一緒にお風呂入ったら
色々見えちゃうけど?
色々見ちゃうし」
徹が意地悪な声が落ちて来る
『色々…!?』
そうだった!
色々見られちゃうんだった!
見られる?!
この貧相な身体を!?!
オッパイないのに?!
徹の元カノ軍団を思い出して
モヤモヤグルグル。
そんな私の頭の中なんか
つゆ知らず
「今更嫌がられても困るけどね〜
もうオレの気持ち
上がりまくりなんだけど?」
徹の手がまたオッパイに伸びてくる
指が突起にかかって
キュッと摘まれ
『きゃあッ!徹…!?
あの…辛そうだった…の…に…ぁんッッ』
舌が縺れてしまう