第17章 近過ぎたキミ②(及川徹)⚠兄✕妹R18⚠
「気付かせちゃイケナイよね…
こんな気持ち…
大丈夫…考える暇なんか
ないくらい…愛すから…
護るから…
オレの姫凪で居て…」
細い薬指にキスをして
「誓うよ…ずっとキミが好き…
オヤスミ」
静かに部屋を出た
「徹ー?起きなさーい!」
「はーい…」
母ちゃんの声で目を覚まし
溜息混じりに起き上がる
「姫凪ね、熱は
下がったみたいだけど
なんだかまだ
フラフラしてるみたいだから
もう一日休ませようかしら…」
「いや…大丈夫じゃないかな!!」
置いて行きたくない!
離れたくない!
もしかしたら
オレが居ない間に
あの人が……
「徹??どうしたの?
いつもなら姫凪を
無理させない様に休ませろって
喚くのに」
あ…やばい…!
いつも通りに…していなきゃ…!
「だよね〜☆
ゴメン母ちゃん
岩ちゃん待たしちゃうから
用意して行ってくるね!」
慌てて髪をセットして
家を飛び出す