第17章 近過ぎたキミ②(及川徹)⚠兄✕妹R18⚠
一気に下がる眉とテンション
「返したら?
オレ、お風呂行くから」
組み敷いた姫凪から離れて
立ち上がる
『徹?!』
「言い難い関係なんでしょ?
オレが居たら返しにくいでしょ?」
『なんで?
やだ…離れちゃ嫌だよ?』
情けない顔見せたくないんだ
きっと目とか赤い
それか嫉妬で怖い顔してるかもしれない
どっちにしても
姫凪に見られたくない
弱いオレだから。
「スグだよ〜?
お風呂で綺麗にしてから
食べちゃうぞ〜?」
背中で笑って見せて
部屋を出ようとした
早く行かなきゃ
早く落ち着かなきゃ
すると……
『……じゃあ!私が
綺麗にしてあげる!
一緒にお風呂行く!』
その背中に姫凪がしがみつく
…??
『お背中ながしましょうか!?』
……デジャヴ??
『流します!離れたくないです!』
「……オレも…」
全く…オレの方が子供だね……
無邪気で無自覚なのに
オレを揺さぶり続けるキミに
「オレの知らない姫凪が嫌だ…
でも、問い詰めて嫌われるのも
嫌だった…ごめん……」
オレの方が引っ張られる