第74章 キミのトナリ オレのトナリ(及川徹)
もっともっと…
徹とキスしたいよ
絡めた舌が
徹からも吸い上げられ
奥に突き立てられた
指がまた動きを再開し
それはドンドン激しくなる
徹の口の中に
喘ぎ声を響かせ
達してしまった私
背中は壁から離れ
徹により掛かる形で
脱力していく
「やば…クソエロい
姫凪…ベット行こうか?
俺ももう限界」
寄り掛かった身体に当たる
徹の硬く滾った自身
さっき手の中で
脈打ってた感覚は
まだ記憶に新しく
更に私の身体は熱くなる
『連れてって、徹』
しがみついて放った言葉に
笑顔を返し
私を軽々と持ち上げた徹が
ゆっくり私の部屋へ続く
廊下を歩く
「姫凪…あのさ…」
『うん、何?』
「…痛かったり怖かったり
嫌だったらチャント言うんだよ?
優しくするつもりだけど
俺…キミを壊しそうで怖い」
頭にキスを落としながら
情けない声を出す徹
いつも自信満々なのに
今は困った子供みたいに
自信なさげな顔をして
私を見てる