第73章 ♑瞳を閉じても②(赤葦京治)完結
深いキスで
言葉を止められ
キツくキツく抱き締められる身体
『スイッチ入れたの京治だからね?
チャント責任…を、え??』
抱き着き返して
話もソコソコに
ベットを乱そうと企んだ矢先
スッと遠ざかる温もり
『京治?』
「ダメ。
まだ、途中でしょう?」
ここでオアズケとか鬼か!!
『話したじゃん!
アイちゃんのご飯を
冷凍庫にブチ込んで
栄養ドリンクのみで
仕事と自主練に明け暮れたから
倒れたの!』
「開き直り…」
『だって…京治が意地悪言うんだもん…』
潰して機嫌を直せと
言わんばかりに
プクッと膨らませたほっぺ
ジッと見つめる京治は
「アイさんが
俺の所に殴り込んで来た理由は
大体理解しました…が!」
笑顔から急に真顔に戻り
「木兎さんとアキラさんは?
話しに聞いた一度の遭遇で
あそこまでしないでしょう?
俺との事は誤魔化して
飲んでたらしいですし
カンの鋭い木兎さんはともかく
アキラさんが気付くとは思えない
泣き付いた…ンン!
泣き顔でも見せましたか?」
黒い笑顔になって行く