第73章 ♑瞳を閉じても②(赤葦京治)完結
せっかく直った機嫌が
「楽しそうですね、姫凪さん
俺が追いかけて来ないと思ってました?
それとも俺と居たの忘れてましたか?」
『ひゃぁ!京治!?』
「シマッタって顔してる…」
またヘソを曲げるじゃないですか。
ジトリと姫凪さんを見つめると
『あぁ…!違うの!
えっと、その…』
アワアワしながら
擦り寄って来るのが
まるでイタズラを見つかった時の
ネコの様で
思わず抱き締めて
ワシャワシャしたくなる…
「姫凪ー!カワイー!
またイジメられそうなのか?
俺が守ってやろうか?
またベットでヨシヨシしてやるから
俺の部屋に来ーーい!」
って!アナタがワシャワシャして
どーする!!
「木兎さん!!
毎度毎度毎度!
俺の出鼻をくじかないで下さいよ!
木兎さんの部屋に
一人で行くのは金輪際禁止ですからね!」
木兎さんに叫ぶ
「ったく、スキだらけだっつの!
あ~!心配だ!
俺だから良かったものの
ここに居たのが他の男がだったら
もっと色々されてたかもなんたぞー」