第73章 ♑瞳を閉じても②(赤葦京治)完結
「赤葦!居るか!?」
小さい台風が
乗り込んで来るまでは。
「え?アイ…さん?!」
「このドアホ!
なに腑抜けた顔しとんねん!」
姫凪さんの親友の
アイさんが
学食に大きな声を響かせる
「元々こんな顔ですが…
って、なんでアイさんが此処に?」
「…スマン、赤葦…
なんか捕まってしもた…」
宮侑が申し訳なさそうに
アイさんの後ろから現れ
「(…もしかして修羅場か?
姫凪ちゃん最近見ーへんと思ったら
まさか赤葦…この子と浮気…してもた?)」
俺に耳打つ
「ある意味、修羅場だけども…
俺がアイさんに
手を出すわけないだろ
そんなわざと虎の尾を踏む様な
バカな事するかよ」
呆れて返す俺の言葉に
「バカな事しとるやん!
このバカ葦ー!
信じられへん!!
この腑抜け!
根性なし!
包○!!
イ○ポーー!」
黒尾さんが聞いたら
卒倒しそうな
卑猥な言葉が被さってくる