• テキストサイズ

夢幻回廊【弐】裏夢専用(ハイキュー・弱虫ペダル)

第73章 ♑瞳を閉じても②(赤葦京治)完結


「おい、笑うなよ
なんか良い雰囲気なのによー」

『笑わせてよ
顔の筋肉固まり過ぎてシンドイ』

「どんな状況かわっかんねー!」

『だろうね~
光太郎には無縁だよ』

クスリ、クスリと
唇の端からもれてくる笑いで

「どーせ俺は能天気だよ!
みなまで言うな!
つーか、どうすんだよ!
ゆーてもう遅いぞ!」

『…じゃあ、お言葉に甘えて
送ってもらおうかな』

少しだけ気持ちが上がった

このタイミングでなら
あの寂しい部屋でも
寝られる様な気がして
グッと背中を伸ばして
前を向く私の頭を

「…おう!甘えろ甘えろ!
むしろ甘えしかなくなれ!
オマエは…頑張り過ぎなんだよ
また痩せたんじゃね?」

グリグリと撫でて
歩き出す光太郎の手は
熱くて優しくて
グッと胸が苦しくなる

本当に変わってないな
笑わせるか泣かすか
どっちかにしなさいよ

「…俺は赤葦と違って
方向音痴だかんな
道迷っても文句言うなよ」

『…言わない…』

言えないよ
/ 4690ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp