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夢幻回廊【弐】裏夢専用(ハイキュー・弱虫ペダル)

第73章 ♑瞳を閉じても②(赤葦京治)完結


京治の欲がナカで果てるあの感覚で
このモヤモヤした気持ちを
拭えない違和感を
全部全部真っ白に…。

いつもと変わらない
京治の体温
熱くて甘いキス
瞳にしっかり映る自分を
必死に探して
激し過ぎる情事の幕をおろす

…こんなに満たされない絶頂は初めてで

「姫凪…さん?」

『…ん』

「起きなくて大丈夫ですよ
無理しないで、ね?」

『あり…がと……』

「どういたしまして。
オヤスミ…姫凪」

眠たいフリも
寝た振りをしたのも
初めてだった

部屋から出て行った京治は
その後なかなか戻って来る気配がない
少しだけ香ってくるお米の香り
お皿を洗う音

そうか。
お腹空いてるよね…
寝た振りなんかしないで
チャントご飯用意して
一緒に食べたら良かったな
でも…。

頭では起き上がろうとか
"やっぱりお腹空いたー"って
リビングに乗り込もうとか
過ぎっているのに…

顔の横で空白を弄ぶ手には
力が入らない
足も腰もまるで力の入れ方を
忘れたみたいに
全く動かない
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