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夢幻回廊【弐】裏夢専用(ハイキュー・弱虫ペダル)

第72章 ♑瞳を閉じても(赤葦京治)


見つめられる目に
暴走しそうになる自分を
必死に押し殺し

「…嫌ですけど…
姫凪を朝まで酷使させたのは
俺なんで…」

精一杯紳士で大人なセリフを
口から零す

口に出せば出す程
さっき言われた言葉が
頭を巡る

「すいません、姫凪さん」

細い肩を抱き締めて

「…だから、今日はユックリ寝て下さい」

俺から身体を離していく

ここで暴走するわけにはいかない
何かあったと悟られてもいけない

でも、貴女は鋭くて
俺に対しては心配性だから

『朝まで…って
確かにそうなんだけど
合意だし京治のせいってわけじゃ
ないでしょ?
マッキーに何か言われたの?』

うん。
きっとそうやって俺を
慮ってくれるんですよね

花巻さんの名前で浮かぶのは
あのピンク色の頭でも
木葉さんの様な器用貧乏そうな
雰囲気でもない

穿いてくる視線
熱っぽい言葉を
臆する事なく吐き出す
あの人…。

すべて正論だった。
木兎さんはあぁ言ったけど
あの人の言葉は
悔しいくらい
俺の胸にグサリと刺さったんだ。
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