第70章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋⑥(宮侑 治)
サクラの顎を跳ね上げて
唇をムニムニと触り
"早く"と急かす俺と
今にも食い付きたくなる顔をする
サクラに角名がからかいがちに
背中を向けて去って行く
"お幸せに"って言葉が
寂しそうにドアを閉じ
「角名くん…」
サクラも少し感傷的になって
閉じたドアを眺めてる
侑を振った時より
全然寂しそうなサクラ
気持ちは分かるけど
「…後悔しとるん?
角名はエエ男やしなぁ?」
分かるだけで全然納得でけへんし
色々モヤモヤしてまう
ガキな俺。
アカンな…コレ。
なにがって…
「え?!ちゃうよ!
なんか…振り回してもうたな…って
思った…だ、け…」
「へーぇ?そうなん?
最後カッコ良ぉキメてったから
ドキドキしたんちゃう?」
「し、してへん!」
「確かめる…ジッとせぇよ?」
スイッチ入ったら
止まりたくても止まらへんねん!
サクラの胸元を開き
手を差し込んで
突起を押し潰す様に胸を揉む