第69章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋(宮侑 治)⑤
「その発言がシャレになってへんけど?」
「ぉい!嘘やん!サクラ!
怒らんといてや!」
「ふふ、嘘やん。
なぁ?時間どうすんの?
私らは九時に駅前の予定やってんけど…」
上手く笑えてる自信がない
「俺もそんなモンやし
それでええんちゃう?
ホンマ楽しみやなぁ!
姫凪!弁当楽しみにしてるな!」
『私が作るん確定なんや
たまには手伝おうとは思わんのん?
ロシアンたこ焼きにしたろかな』
「姫凪が作ったんやったら
死んでも食うで!」
『あ、アホちゃう!?
サクラ達の前で…ホンマ…』
侑くんや姫凪みたいに
素直に楽しみにする事が出来ない私が
「(サクラ?無理すなや?)」
「全然余裕やで
久々の一日デートやもん
楽しもうな!」
「サクラが居ったら
どこでも楽しなる」
こんな優しい言葉貰ったら
アカンのちゃうかな…