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夢幻回廊【弐】裏夢専用(ハイキュー・弱虫ペダル)

第69章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋(宮侑 治)⑤


「多いわ。
鞄空っぽで来とるん?」

「…うっさい
借りは返す主義だから
文句言わず貸せよ」

会う口実は
いくら有っても
損はないじゃん

「なんで上からやねん…
貸したるから
サッサと離し」

「へいへい」

温もりを離して
少し距離を空けて歩く

「はい。
返すんは明日以降でええよ
今日は使わへんから」

たまにしか合わない目

「ほな、今度は邪魔せんといてな」

「人聞き悪い。
あそこで無理矢理ヤラれるより
俺に連れ去られる方が
マシじゃんよ
嫌がってたくせに…」

「そんな気分やなかっただけ!
無理矢理でもなんでも
治くんの隣が一番やねん
そんだけ!ほな、な!」

小いさく走り出した
背中が遠くなっていく
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