第68章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋④(宮侑 治)
「姫凪…俺はお前が好き
お前は…?」
顔から首筋へ
唇を動かしキスを繰り返す
小刻みに震える身体からは
次第に力が抜けて
俺の胸に落ちてくる姫凪
『侑…死にそう…』
「ん?なんでや?」
『ドキドキして…
おかしくなる…せやから
チョット、待って…』
真っ赤な顔を胸に埋め
グリグリとオデコを擦り付けて
恥ずかしいと呟く
ホンマ我慢出来へんくなるから
その可愛さ!
でも、まだや。
まだ聞けてないから、な?
「おかしくなったらええやん。
どんなお前でも好きや
俺は…お前が好き
姫凪は?」
胸から顔を離し
顎を跳ね上げて
唇のすぐ側にキスをして囁いた