第68章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋④(宮侑 治)
「これから??」
『…これから…じゃ、あかん?』
恥ずかしそうに言って
眉を下げる顔に
萎んだ期待がまた一気に
膨らんでいく
オッケーって事で
良いんやんな??
なぁ?そうやんな?
『侑?どないした…ン!?』
「逃げ道要らんって事やろ?
だから塞いだ
…姫凪、床痛いやろ?
運んだるから
ベット行こか?」
顔に触れてた手で身体を引き起こし
ギュッと抱き締め耳に声を落とすと
『ベット!?
嫌!エッチ!
何考えてるん?!』
想像通りの返答
「ブッフォッ!
せやからテンパり過ぎやて!
ホンマ堅いくせに
エロいのぉ!
大丈夫や。無理矢理せぇへんて。
ベットの上は紳士や言うてるやろ?
ただ…好きな女、彼女に出来て
浮かれず冷静で居れるほど
大人やないねん
イチャイチャしよや?な?」