第67章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋③(宮侑、宮治)
『侑?』
…まぁ、そんなん本人に
言えるわけないから
「そうかも知らん…な」
適当に相槌打って
体温計を挟む
熱はないけど
「先生ぇ…頭痛い…割れそう…
一時間だけ寝かせてや」
「しゃあないな…」
普段が真面目やと
こういう時、得すんねん。
「おおきに…ほな
ベット借ります〜」
姫凪の横を通り過ぎ
一番奥のベットに潜り込む
カーテンの向こうで
姫凪と保健の先生の会話が
聞こえて来る
姫凪も熱はないらしい
せやのに保健室。
嫌な予感せぇへん?これ。