第67章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋③(宮侑、宮治)
サクラと治
二人の明日を知ってんのに
俺はもう何も出来へんから…
『せやった!
ごめんな!治君の事しか
考えてなくて…それに…
チョット、テンパってて…』
「かまへん。
もう買いに来とるし
ほなな」
合わす顔あらへんわ。
姫凪を置いて去ろうとした
俺の腕を
『一緒に食べへん?ご飯!』
姫凪が引き止めた
「は?なんでやねん
サクラどうすんねや?」
『サクラ帰ってから
様子おかしくて…
ご飯も要らん言うねん。
私も適当に
何か買うて帰るつもりやったけど
暇人同士食べよ?』