第67章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋③(宮侑、宮治)
「…あぁ、さっき治の冷えピタ
買いに行ったんやけどな…」
「あぁ、えらい時間かかったって
姫凪がボヤいてたで?
コンビニ行ったんちゃうかったん?」
「ドラッグストアまで走っとったんや
コンビニで買うたらオカンに
どやされんねん」
「シッカリ者のお母さんやねんな」
「昔から吝いんや…」
話なんか頭に入って来ーへんくて
チラチラ過るのは
さっきの角名の言葉
”危ない”ってのは
治やなくて…
「ほな、私…帰る…な…
治くんに宜しゅうね」
サクラやったんか?