第67章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋③（宮侑、宮治）

「アホ！そんなん、してへんわ！」

『今、して来たやん！
とりあえず離れぇ！この変態！』

だれが変態や！
したいけど我慢しとるっちゅーねん！

がなる姫凪から離れて
小さく自己嫌悪の溜息を吐く

いつもは、こんなんせぇへん
今だってするつもりなんか
ホンマになかったんや。

ただ、治を想ってんのに
姫凪を行かせて
健気に洗い物する姿が
なんか、こうキューンと来て
抱き締めたくなったんや！

せやのに！
神様絶対、俺の事嫌いやろ！？