第66章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋②(宮侑、宮治)
「あ、着いた。
ハイ、ここからは自分で運べよ
もうサボるの限界だ
北さん絶対時間計ってるし」
宮家の前
ドサリと置かれたバレーバック
「まぁ、がんばんな」
ニコリともせずに言って小走りで
去って行く
玄関…は…開いてる。
靴は…二足。
治くんと姫凪、やんな?
アカン!怯むな!
あんな状態でナンモ出来へん…やなくて!
まだそんな関係ちゃうやんか!
私にかてチャンス…って!
アホ!サクラのアホ!スケベ!
「姫凪ー…治くーん…?」
邪な妄想を振り払って
いざ、治くんの部屋へ!