第66章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋②(宮侑、宮治)
私が行っても
治くんには迷惑なんやないか、とか
拒絶された心がざわついてる
「さよか。ありがとうな」
「あ、姫凪と侑くん先に行っといて
カバンとか体育館に置いたまんまやから
持って後から行く。」
「は?それくらい待てる…」
「エエから!
歩いても然程遠ないやろ
治くんシンドイねんから
早く寝かしたらな、な?」
侑くんと姫凪の背中を押して
体育館に走って戻る
「どないした?
お前は行かんのか?」
北さんが帰って来た私に気付いて
少し驚いて振り返った