第66章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋②(宮侑、宮治)
「…まぁ、こんな感じやな…
ホンマ諦め悪くて嫌になるやろ?
あの二人両想いやのになぁ…」
キリの良い所で
区切りの意味で自傷的な笑みを浮かべて
角名くんを見上げる
「…俺、その辺結構どうでも良いかも
好きになったら仕方なくね?
無理矢理にでも欲しいなら
思い続けりゃ良くね?
それでも届かなかったら
諦めれば?
ま、俺ならその前に
面倒臭くなりそうだけど。
アンタはそうじゃないんだろ?」
「…うん。面倒とかないかな…
メッチャ、欲しい、し…」
角名くんに応えながら
気持ちがドンドン膨らんで行く