第66章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋②(宮侑、宮治)
「いつも言葉を
飲み込み過ぎなんじゃない?
だから美味く感じないんじゃん?」
「角名くんは、いっつも
美味しいのモノ飲んでそうやね
飲み込まへんやろ?言葉」
「あー、うん。多分
で?アンタが飲み込むはずだった
言葉ってなに?」
私の問いに適当に応えて
話題を私に戻す
角名くんにポツリポツリと話す
私の胸の内
治くんがどうしても諦められない事
でも姫凪が泣くのは辛くて
矛盾に押し潰されそうな事
話す度に泣きそうになるけど
何故か止まらなくて
吐いて吐いて
吐き出した