第66章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋②(宮侑、宮治)
慌てて迫る手を弾いて
その場から逃げ去る
追って来ることはないやろから
侑から見えへんくなるまで。
ダッシュしてダッシュして……
『アホ…電池切れやし……』
力尽きた。
誰かに迎えに来て貰う?
誰に?
開いた携帯
着信はサクラで埋まってて
トーク画面は
治くんを断ったまんまの
メッセージで止まってる…
『いつも通りなんか…あらへんやん
無くなってもうた…
私のせい…で…』
雨か涙か分からん水滴が
画面を濡らして
慌ててポケットに携帯を突っ込んだ