第66章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋②(宮侑、宮治)
「やっぱりシケこんでたんか?
あれ、絶対塀から忍び込んで
捕まってんで!」
同級生の声が右から左に流れていく
忍び込む?
忘れモンしただけちゃうん?
そんな長い間…って…
「治?そない心配せんでも
説教で終わるて
あれしきで停学とか
部活停止にはならんやろ」
そこちゃう。
そう思いつつ同級生に
”せやな”と笑い返し
頭を振る
考え過ぎやし
考えてもしゃーないし
後で聞けば済む話やんな、うん
気にせんとけ、俺。
大きく深呼吸して
二限目をこなし
侑の教室に走った