第66章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋②（宮侑、宮治）

小さな背中を見送った
数分後

「あ、あ、侑く、ん！
ゴメン！待たせたやろ！」

サクラが走って来た

さっきまで気になってた
姫凪の体調も
必死で走って来たサクラを見たら
頭から抜けて行く

「大した事あらへんよ！
雨降ってもうてゴメンな？」

肩で息をするサクラを
引き寄せて

「来てくれてありがとうな
そない走らんでも
ずっと待っとくつもりやから
良かったのに…」

ユックリ頭を撫でる