第65章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋(宮侑、宮治)
指摘は図星やった
せやのに
「お、おう…ならエエんやけど…
なんやデカい声出るやん
そっちのが何か自分らしいで?」
耳が熱くなる様な声と
もう少し居りたいって思ってん
ドキドキとか
ましてや姫凪が言う
王子様とか
そんな感じやなくて
「ほな、またな?サクラ
ほんで…姫凪も…」
心地エエな、とか
そんなもん。
「『おん!』」
「「さすが双子や!揃うなぁ」」
”お互い様やな”
四人で重なった声に笑う空間が
もうちょい続けばって
そんくらい。
これが、出逢いかな。