第65章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋(宮侑、宮治)
姫凪は毛虫でも見たような顔と
夢見る少女みたいな顔して語る
ここまで違うって事は
二卵性?とか
よっぽど性格悪いんか?とか
色んな事を考えたら
「ほな、その王子様
拝みに行こか
明日も居るん?」
益々興味が湧いた
『おん!居る居る!
良かったー!双子ネタで
話し掛けたから
来てくれんかったら
どないしよ思っててん!』
「ダシに使ったんか!」
オデコを叩く私を
”まぁまぁ”と相変わらずの軽い感じで
宥めて
『行って損なしやて!
バレーも上手くて
カッコ良かったから!
そんでな…』
今日会った王子様らしき人の話を続けた