第65章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋(宮侑、宮治)
呆れ顔の私の声に力む姫凪を
「いや、私らもやろ…
既に目の前に同じ顔居んのに
珍しい言われてもなぁ…」
ため息を吐いて見上げる
『…ホンマや!!珍しなかった!』
いや!あっさり認めんのかい!
我が姉ながら
よう分からん…
「で?その双子がどないしたん?
てゆっか他校って事は
バスケ部練習試合でもしとったん?」
うちの中学の双子は私らだけ
姫凪が応援に行ったのは
バスケ部の友達を。
て、事は必然的に
バスケ部の練習試合に
双子が居ったって流れやと思うやん?