第20章 近過ぎたキミ⑤(及川徹)⚠兄✕妹R18⚠
「可愛い声…出しやがって…」
思わず身体をベットの上に乗り上げ
姫凪に覆い被さる
湿って張り付いた前髪を
指でユックリはがす
「ちっせぇ頭…
こんな頭で考え過ぎるなよ
俺のモノになれよ…」
頬に手を這わせ
顎を持ち唇を近付けて行く
触れる間際
ギュッと握られた指
そして
『…徹…?』
小さく響いて
消えた声
「どんなブロックだよ…
これ成り済ましたら最低じゃん…
良い人で良かった、な!」
手を離してピンッとデコを
指で弾き
姫凪の携帯を持って
部屋を出る