• テキストサイズ

彼女はキセキの特別 【黒子のバスケ】

第19章 偵察


「…フッ…!!」

「くっうぅ!!また抜かれたぁ!」

「黄瀬強すぎだろ…!」

「青峰と互角にやってただけあるわ…。」


チームメイトからも声が聞こえる。ダンクを決めたり、素早さも青峰と同じ。


「どう!?どうッスか菜月っち!俺の動き!!」

「あ、うん。す、凄い凄い…!」


いきなり聞かれ、驚いてしまった。


「よっしゃあ!…そうだ、ちょっと、話いいッスか?」

「え?」


笠松に何かを言い、時間を貰ったのか、体育館の裏で話すことになった。


「はぁ~。メニューハードすぎてキツいッスわ。」


白いコンクリートで出来た地面にドカッ!と腰をおろすと、頭からフェイスタオルをかけ、あがっていた息を落ち着かせた。


「…話って?」

「…俺、黒子っちと菜月っちが言ってたこと、最近よくわかってきた気がするんス。」

「え?」

「チームのために、何をすべきか…俺が…何をすべきか…。」

「…」

「桐皇との試合の時、笠松先輩にパス出そうとして、青峰っちに止められたこと。俺があのまま決めていれば、とか…そんなふうには思わなかった。あの人に頼らなきゃ…チームに頼っていなければ、今の俺はいなかったんス。」

「…」

「だから最近、海常のみんなとバスケするのが、凄い楽しいんス!」


そう言うと、黄瀬は私の顔を見て、歯を見せて笑った。

私も微笑んだ。


「私も、今の涼太の方が好き。」

「!…////////」


黄瀬の顔がどんどん真っ赤になっていった。
/ 380ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp