第6章 跡部と仁王
「でもどうして怒ったの…?」
仁王「さあのう」
わかっとらんのか…?
「もう怒ってない?」
仁王「怒っとらんよ」
「よかった…」
仁王「お前さんもよう無茶しよって」
「無茶?」
仁王「いいんかの、俺なんかにキスして」
「キッ…!!そ、そうでした…!私ったら伝えたい一心で…な、なんてことを!」
慌てとる慌てとる。可愛いのう…
仁王「ま、俺はいい思いさせてもらったぜよ」
「あのっ…す、すみません!!雅治こそ好きな人としたかった筈ですのに!」
仁王「気になさんな」
「帰ったらゴシゴシ洗って…あっ!いや忘れていただいて…」
仁王「忘れんよ、絶対に」
「え…?」
忘れるわけなかろ…好きな奴にされたんじゃから