第6章 跡部と仁王
「雅治…!私が雅治に会いたいって思ってたこと…証明してあげる」
仁王「ほう…」
「いい?動かないで」
何するつもりじゃこいつ…
「こうしたらわかってくれるよね……」
仁王「!!」
…お前…
「…わかってくれた?」
仁王「っ…」
「確かに景吾にされたよ…その口で申し訳ないんだけどね…」
仁王「…好きでもない奴にそういう事するもんじゃなかろ」
「けど嫌だったから…怒ったままの雅治なんて…」
仁王「…どうして」
「わからない…まだ自分でもわからないの…でも…」
仁王「…わかったから、わかったから泣くのはやめんしゃい」
「泣いてないもん…」
仁王「ほれ、涙」
「…雨だよそれ」
仁王「晴れじゃけど?」
「ぬう…」