第4章 お手伝いという名のマネ
跡部「それよりお前、なんで敬語に戻ってんだ」
「あ…すみません、こっちに来て戻ってしまったみたいで…」
跡部「俺様と話す時は堅くなるな…」
「えっと…」
跡部「わかった。…だろ?」
「わ、わかった…」
跡部「フッ、いい返事だ。まあたまにはこっち来な。皆寂しがってるからな…特にジローがな」
「ジローが?」
仁王「……」
皆耳をすませて会話を聞こうとしとる。
じゃが他の客の声がうるさくてよう聞こえん。
跡部「ああ、お前がいねぇとやる気出ねぇとか言いやがって…」
「で、寝ちゃうの?」
跡部「ああ…まあ寝るのはいつもの事だがな」
「ふふっ、ジローらしいね」
跡部「…俺もだけどな」
「え?」
跡部「いや、聞こえなかったんならいい。邪魔したな、幸村達によろしく言っといてくれ」
「わかった」
跡部「ん。じゃあな」