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99.9%のDNA【気象系BL】

第4章 同居…


和のふっくらとした手が、少しだけ上向いた俺の頬を包み込んだ。

そして鼻先にフワッと息がかかったと思うと、ゆっくり落ちて来た唇が俺の唇に重なった。

唇の感触を楽しむように軽く互いの唇を触れさせる。

たったそれだけのことなのに、頭の芯まで痺れてくるのは、やっぱり和だから…だろうか…

不意に顎を掴まれ、誘うように開いた唇の隙間から、和の舌先が入り込んでくる。

俺はそうされるのを待っていたかのように、和の舌先に自分の舌先を絡めた。

同じDNAを持った唾液が混じり合い、やがてそれは顎を伝った。

ほんのり苦く感じるのは、ビールのせいだよね?

「ふっ…ん、ん…っ…」

呼吸さえままならないのに、唇の端から零れる吐息が止められなくて、俺は和の胸を軽く叩いた。

「ベッド…、行こ?」

唇が離れたタイミングを見計らって、和をベッドに誘う。

でも和は俺の両肩をポンと押すと、ソファーの上に押し倒した。

「ベッドまで行く時間が勿体無い」

そう言ってニヤリと笑うと、着ていたシャツを脱ぎ捨て、俺の首筋にかぶり付いた。

「あっ…、もう…」

ホント、面倒くさがりなんだから…

でも俺も…
例え僅かな時間だって無駄にしたくはない。

和と愛し合いたい…
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