• テキストサイズ

TM NETWORK・Dragon the Festival

第7章 龍の洞窟


洞窟の中は薄暗く、よく見えなかったので松明を灯して進んだ。

洞窟の一番奥には岩があり、真ん中には剣の柄が見えていた。

「岩に剣が刺さってる・・・」

「龍はこれを守ってたのか」

一行は岩を取り囲んだ。

「こういうのは王子が抜くと相場が決まってる」

アルフレッドが抜こうと試みたが、いくら引いても抜けなかった。

順に引っ張ってみることにし、今度はハヤトが抜こうと剣の柄を引っ張った。

あっけなくそれは抜けた。

「え・・・抜けた・・・」

「えーーー!」

ハヤト以外の全員が叫んだ。

剣が刺さっていた岩はガラガラと崩れた。

「剣を抜くことができたのか・・・」

振り返ると、背後にキリエが立っていた。

「龍王!」

みんなが身構えると、キリエはフッと笑った。

「その剣を抜いた者が私の主だ」

「えーーー!」

再び一同は叫び、ハヤトに注目した。

「俺が龍の主・・・? なんかピンと来ないけど」

ハヤトはみんなを見て、龍王に向き直った。

「・・・じゃあ、これからは人を襲わないでくれ。人が入ってきても傷つけないで解決してくれるか」

「・・・承知した」

「あと、やってみたい事があるんだけど・・・」

ハヤトはいたずらっ子のような笑顔で言った。

/ 16ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp