第47章 怒られた
「遅いね蛍丸…あ、明石はお風呂入ったの?そういえば愛染くんもいないね蛍丸と一緒なのかな?明石は夕飯食べた?最近よく眠れてる?」
明石「いっぺんに聞かんといてください。愛染は蛍丸と一緒やと思いますけど……」
「仲良いんだね」
部屋の中にいれてくれない明石を押し除けて無理に入ったが入ってしまえば明石も追い出すのが面倒になったのか今でも私が部屋にいても気にしないでいてくれている。
今思うとこんなニートオーラ出している人のそばにあんなにも可愛いショタ二人を置いていていいのだろうか。
悪影響に…大丈夫かな。
こうはならないぞって反面教師になりそうだし。
「……ねえ明石。あまり思い出したくないような事聞いていい?」
明石「これから古傷抉りますけどって言われて、はいどうぞって言うと思いますか?」
「それもそうだよね…みんな優しくていい子だからなんとなく気になるの。なんで私のこと信用しようって思ってくれてるのか」
前々から気になっていたことだが嫌われるよりかはいいのであえて気にしないようにしていたがやっぱり気になってしまう。
だっておかしいもの。
「前の主…審神者のことなんだけど」
明石「胸糞悪い話ですか」
すっごい嫌いですって伝わってくるな。
「嫌ならいいんだけど…」
明石「…ええですよ。隠すようなことあらしませんし」
「じゃあ、その前任ってどんな人だったの?明石が感じたことを話して」
明石「一言で言うなら…最低なお人やったよ。自分らは刀やし物のように扱うのも当然やと思う。けど前の主は本当に自分らを物……道具にしか見はらんかった」
数人の人から聞いたけど、前任は彼らを自分の都合の良い道具として扱っていた。
みんな口を揃えてそう言うし例外とかなかったのだろう。
「それじゃあ…明石は…」
聞きづらいことを聞こうとしたら廊下の方で足音が聞こえて蛍丸だろうかと思って一度黙った。
こんな話、蛍丸には聞かせられないからね。