第47章 怒られた
長谷部「主……俺は言いましたよね?主だって毎日忙しくやっているのは知っていますけど…」
宗三さんとのデート的なものを楽しんだ後、本丸に帰ると疲れ切った顔の長谷部がいた。
やばい。
忘れていた……私は長谷部に書類整理を手伝ってもらい私が目を通しサインをする書類をまとめてくれていたのでそれにサインすると約束したことを。
「……ごめんなさい」
長谷部「審神者として頑張ってくれて俺たちもとても感謝してますしありがたい話だと思っていますよ。それでも宗三なんかと出かけるくらいなら俺を連れてってくださってもいいじゃないですか!?近侍である俺を置いて宗三なんかとっ」
宗三「なんか、とはどういう意味でしょうね。主は僕じゃないと嫌だと言うから仕方なく付き合っただけですよ。僕じゃないと、とね」
やめいやめい。
長谷部「くっ…主…」
そんな捨てられた子犬のような目で見ないで。
捨ててない捨ててないから。
お願いだから…そんな悲しい顔で私を見ないでほしい。
違う意味で硝子の心が割れる。
毎日頑張ってみんなのために働き、私の仕事の大半をやってくれその上、私への心のケアまでしてくれる優しくて頼れる長谷部を置いて宗三さんと出かけて長谷部を傷つけたことに罪悪感から硝子で出来た心が割れそうになるからっ