第34章 怪我人
「すこぶる……たいちょ、悪い……」
こん「寝不足が原因ですね」
みんなして寝不足、寝不足言う……一応寝てるのに。
一応、だけど。
こん「無理に動かずここでおやすみになられた方がよいかと!」
「んー……そ、する」
眠たいしクラクラするしでこんな状態で部屋まで行くのはつらいものがある。
ならば自分の身を大切にするならここで休むことが一番か。
まったく動けないわけでもないので仰向けになって天井を見ると、何となく地震があったらここ潰れそうだな、なんて不吉なことを考えてしまったが多分大丈夫だろう。
燭台切「僕が部屋まで運ぼうか?」
「んーんー。鶴さんが気になるからここにいます……」
地下に一人にさせるのも心配だしこんな私でもいないよりはいた方がいいと思う。
燭台切さんと伽羅ちゃんの方を見ると改めて美形だな、なんて思ってしまう。
みんな、顔も容姿もいいのはよくわかってはいるがこんなにも綺麗で美しいのに戦いに出さなきゃいけないなんてな……戦いに行かないと歴史を守れない。
歴史を守るために戦わなければいけないが資材なども集めないと手入れもできない……。
私自身が集めに行けたらいいけど私に何かあったら困るのは彼らなので勝手なことはできないのでここでじっとするしかない。
けどそういうのって……もどかしいな。
こん「主様!おつらいようでしたら彼らからの手入れを受けることを勧めさせていただきます!」
「休んだら治ると思うけど……私に手入れって……ぽんぽんするだけでどうにかなるものなの?」
みんなは外傷で私は力が消耗しているだけ、手入れするにしたって彼らと同じようなことをしてどうにかなるとは思えないんだけどな……
こん「彼らとまぐわえばよろしいのです!」
燭台切「え!?」
伽羅「…………」
「……まぐわ、う……?」
どういう意味、だっけ……。