第13章 Party Next
立ち入り禁止ゾーンに近く
人があまりこない2階の非常階段
エリオットは既に到着していた
「ティナ〜!フィル〜!
ホールさん大丈夫なんでしょうか…?」
やはり心配している事は同じ
「…ホールさんですから
きっと無事だと思いましょう」
そう言うフィルも不安なんだな…
「…はぁっ、はぁっ、…
遅れて悪ぃな、
ダンスのペアがしつけーから
逃げ切ってきたぜ…」
「逃げきれたんですね!
よかったじゃないですか!」
「いや、アイツは追いかけてくるから
早く立ち入り禁止ゾーンに行こうぜ」
オリヴァーがそう言うので
私たち4人は急いで階段を上がる
「確か、あれだったよな
パーティー会場の洋館と
隣のビルは中で繋がってっから
ビルへの立ち入りが禁止なんだよな」
さっきまでは豪華な内装の洋館だったが
今度はいつも目にするような
ビルの廊下にたどり着く
「フィル〜
ホールさんのインカムのGPSは起動してますか〜?」
「少々お待ちください
今、確認していますので…
あっ、大丈夫ですよ
こちらの部屋にホールさんがいるはずですよ」
フィルが小型の機器で調べてから
私たちはある部屋に入る
「真っ暗ですね…
本当にここにホールさんがいるんですか?」
廊下の電気はついでいるのに
ここの部屋は付いていないようだ
「GPSがこの部屋のどこかにあるとー」
バタン!
突然、ドアが閉まる
オリヴァーが開けようと試みるも
ガチャガチャと音をたてて開かないようだ
「くそっ…、謀られたんじゃねーの…」
少し苛立ってオリヴァーが呟く
その時、
部屋の奥に明かりが付く
暗闇の中それはとても良く見えた
そして、そこには…
「ホールさんっ…!」
ぐったりと床に座っていて
手足の自由が効かないように縛られていて
柱にくくり付けられている
「おい、ホール!返事しろよ!」
オリヴァーがホールさんに向かって叫ぶも…
どうやらホールさんは意識を失っている
「lexxの調査偵察班…
ようこそ、我がZI7へ」
不気味な声が部屋に響く
何かの機械を通している
…もしかして
「ZI7のトップ、イビル総指揮官…」