第5章 《裏》恋愛初心者【砂川誠】(俺物語!!)後編
凛子がスピーチをし終えると、
辺りはしんと静かになった。
そしてーー
砂川『。』
「えっ。」
マイクを握って剛田君と凛子の前に立つ誠。
私は周りの人に連れられ、
誠の前に立つ。
砂川『は、この5年間ずっと俺を支えてくれた。』
「誠…?」
砂川『日に日にがいとおしくなっていって、
一生隣で過ごしたい。』
そう言って、
誠は私の前で跪いて、
指輪の入った箱を出した。
砂川『一生幸せにするから、
俺と、結婚してください。』
「ーーーっ!!!」
その言葉は。
私が聞きたかった言葉。
「はぃ…っ…はい!よろしく…おねがいしま…すっ!」
私は誠を思い切り抱き締めた。
周りの人も、たくさんの拍手を贈ってくれた。
「誠…っ、大好き…!!」