第18章 弍点二 子虎の照月〜政宗〜
「政宗、いますか?」
「咲良様、どうぞお上がりください。」
私は、政宗の部屋まで向かう。
「政宗〜、手紙持って来たよ〜」
ーシュッ
「みゃう!!」
「!?きゃあ!!」
私は、部屋から出てきた何かによって後ろに倒れる。
え!?な、なに!?
「みゃう!」
「猫?にしては、……。」
この模様……この大きさ……
これってもしかして……
「虎!?」
「あはは!咲良、大丈夫か?」
これを仕掛けた張本人が部屋から出てくる。
「政宗!なんで、虎がいるの!?危ないでしょ!!」
「大丈夫だ大丈夫だ。照月は、人を噛まないから……。」
大丈夫でもないよ!?!?
「照月?この子の名前?」
「ああ。照月、咲良から退いてあげろ。」
「みゃう!」
照月は、私から退く。
私は、ゆっくりと立ち上がる。