第17章 弍点ハ 家康の妹〜家康&妹〜
ーゴリゴリゴリ
やっぱり気になる。
「い、家や……!」
「純音。こっちに来て。」
と家康がその女性の名前をいうと、手を止めこっちにやってくる。
「この子は、俺の妹の純音。」
「徳川純音です。兄上から話を聞いております、咲良様。」
い、妹?
徳川家康って妹いたっけ?
「あ、私は咲良です。様付けなんて使わなくていいですよ。」
私は、にっこり微笑む。
二人とも同じ音がするな。
あと匂いも。
薬の匂い……
「純音は、昨日こっちに来たばっかりだったからまだ咲良に話していなかったんだ。」
「そうだったんですか?えっと、純音様はお姫様なんですか?」
「様付けはしなくてもいいですよ。敬語も様付けも禁止です。いえ、私は姫というものと武将というものですよ。」
え?武将?